下の写真をご覧ください。
歯周病と入れ歯でお悩みの50代の男性です。
インターネットで検索され、遠方から来院されました。初診時の写真です。
よくある保険治療の入れ歯が装着されています。
入れ歯を外すとこんな感じです。
上下の入れ歯の写真です。
勉強していない歯医者さんよりも、知識が豊富な患者様もいます。
この患者様は、情報てんこ盛り(笑)の当院のホームページを、熟読されていてビックリした記憶があります。
知識も豊富なので、カウンセリングもとてもスムーズでした。
治療計画は、
下の歯がレジリエンツテレスコープ式入れ歯
上の歯がノンクラスプデンチャー
になりました。
日本で自費の入れ歯と言えば、ノンクラスプデンチャー?
当院のブログでは、ドイツ式入れ歯の情報は盛りだくさんですが、ノンクラスプデンチャーの情報は少ないので少し解説しますね。
ノンクラスプデンチャーは、正式にはノンメタルクラスプデンチャーと呼ばれます。
保険治療の入れ歯に使われる銀色の針金が、ピンクや透明のプラスチック製になっている入れ歯です。
どこの歯医者さんでも提供されている、自費入れ歯の代表かもしれません。
ホームページで、「ノンクラスプデンチャー専門~」みたいに、宣伝している歯医者さんもいます
下の写真が、今回の患者様に装着されるノンクラスプデンチャーです。
赤い矢印部分をご覧ください。
歯に引っかける針金がピンクのプラスチックになっています。
そして、入れ歯が装着される前のお口の中です。
下の歯には、内冠と呼ばれる超精密な金属冠が装着されています。
そして、装着後です。
上顎
参考までに、治療前の写真と比べてみて下さい。
治療前
治療後
いかがですか?
多くの歯医者さんで、保険の効かない入れ歯と言えばノンクラスプデンチャーです。
でも実際は、品質が全然違います。
歯医者選びは、良い技工士さん選びでもあります。
参考までに、当院が提携している歯科技工士さんのブログです。
https://kdental.co.jp/service/non-clasp-dentures-reality/
歯医者さん向けですが、内容は簡単です。
原文を添付しますね。
ノンクラスプデンチャーで知らないと怖い、現在のノンクラスプデンチャーの実態
2020.03.05
ノンクラスプデンチャーの素材の実態
ノンクラスプデンチャーの歯科材料の多くに使用されている素材では強度耐久性が足りず、日本中でトラブルが頻発しているのが実態です。
ノンクラスプデンチャーを適切な材料で作成されないためです。
トラブルの要因として「アームが折れる」「変色する」「緩みが出て外れる」「設計を誤って作成されている」などがあります。
ノンクラスプのアームが破断した写真
適切な使用法と設計
今ある材料の長所、短所を知った上で適切な使用法と設計をすれば患者さんの満足度も高い義歯になります。
患者さんを減らしているノンクラスプデンチャーの実態
歯科大学や歯科医院に破折したノンクラスプデンチャーが数多く寄せられています。
ここで重要なのは、作った先生のところに患者さんが修理に行っていないという事です。
つまり作った病院には何にも言わずによその病院を選んでいるのが実態です。
高額な自費の義歯が直ぐに壊れてしまった、緩くなって使えない、変色した事に信頼感を無くしているのが問題なのです。
トラブルがあって作成した歯科医院に行くのはまだいい方です。
何も言わず他の病院に流れて行っては、その病院に患者さんが戻る事はまず無いでしょう。
劣化して割れたノンクラスプデンチャー
材料の強度不足から人工歯が脱落したノンクラスプデンチャーです。加水分解により劣化が進めばアームの破断も起こしてしまいます。
加水分解による変色したノンクラスプデンチャー
樹脂が給水して劣化した為に表面が柔らかくなり爪でも引っ掻き傷が出来るほどです。
糖尿病患者が飲用する薬剤や、義歯洗浄剤により変色している義歯も多くあります。
ノンクラスプデンチャーのトラブルを回避できる素材
トラブルを回避するにはアルティメット樹脂を使用して作成する事です。
アルティメット樹脂は歯科業界で最も強度の数値が出ている材料です。
この樹脂を使う事により多くのトラブルを回避出来ます。
このアルティメットデンチャー樹脂を使用しノンクラスプデンチャーの義歯製作しているのがKdentalの「Aiノンクラスプデンチャー」です。
「Aiノンクラスプデンチャー」
水道水で煮沸消毒が可能
(注意)洗浄剤を入れて煮沸消毒は避けてください。
全国で12社だけです。
国産薬事法認可を受けている非結晶性アルティメット樹脂を導入しているラボはKdentalを含め、日本で12社です。
なぜ12社かというと、しっかりとした技術があるラボでないとアルティメット樹脂全体の評判を落としてしまうからです。
アルティメット樹脂の会社の社長が実際にラボを1件1件回って審査しています。
なんと、入れ歯の設計が出来ない歯医者さんがほとんどです。
いかがでしたか?
ドイツ式入れ歯も同じですが、名前が同じでも品質や内容は全く異なるのです。
あなたの入れ歯は大丈夫ですか?
例えば、入れ歯のデザインであなたの違和感は大きく変化します。
特に下の矢印部分をご覧ください。
入れ歯のあなたが、もっとも嫌なあの部分です。
歯医者なんてどこでも一緒ですか?
上の入れ歯、天井部分の骨組みのデザインです。
この設定位置には、ルールがあります。
この場所が、1ミリ違うだけで違和感が大きく変化するのです。
私が決めています。
「そんなの当たり前だろ?」って、あなたは思いますよね?
実は多くの歯医者さんは、このルールを知りません。
歯科技工士さんに丸投げの歯医者さんがほとんどです。
嘘だと思うなら、歯科技工士さんに質問してください。
私が、ウソを言ってないのが直ぐにわかりますから。
歯科技工士さんだけが優秀でも、良い入れ歯はできません!
素人のあなたは、優秀な歯科技工士さんが設計するなら問題は無いと考えるかもしれません。
でも、残念ながらそれは大きな間違いです。
理由は、
・唾液を飲み込む時の粘膜の動き
・粘膜の硬さ
これらを診査できる歯医者さん以外には解らないからです。
たった一ミリの違い、違和感に影響を与える場所なのに…。
まして、この入れ歯は高額な自費診療の入れ歯ですよね。
あなたのかかりつけの歯医者さんは、大丈夫ですか?
歯医者選びは難しいですね。
ご予算に合わせて、多くの選択肢があります
当院では、あなたのご予算に合わせて多くの選択肢をご用意しています。
入れ歯で悩んでいる時間がもったいないですよ。
お気軽にご相談下さい。
ではまた~。