「保険の部分入れ歯は、４年以内に９３％の確率で
バネをかけられた歯が虫歯になるって、知ってますか？」
下の写真を見てください。

右上の糸切り歯の画像です。
虫歯になっています。
その奥の歯は、有りません。
そこには入れ歯が装着されています。

こんな感じです、
入れ歯を装着すると、虫歯の部分は隠れてしまいますね。
この入れ歯は、以前週刊誌でも話題にされた
金属製のバネが無い入れ歯です。
いろいろなメーカーから、いろいろな名前で出ています。

ちなみに、この記事のタイトルに
「虫歯のリスクが減らせるのに・・・」
って、書いてありますが
大きな間違いです。
記者が素人だから仕方がありませんが・・・。
例えば、このタイプの入れ歯には
スマイルデンチャー
ノンクラスプデンチャー
ウェルデンツデンチャー
バネなし入れ歯
バルブラストデンチャー
ＡＩデンチャー
などなど、たくさんあります。





これらは、
最新の入れ歯のように宣伝されていますが、
構造は保険の入れ歯と大差がありません。
違いは、従来の保険の入れ歯の金属製のバネの代わりに、
ピンクの樹脂でできたバネで
入れ歯を支える構造に変更しただけです。

見た目だけが、少し良くなった程度です。
歯を痛める保険の入れ歯の欠点は、
改善されていません。
私は、お勧めしませんよ。
週間誌では、女性の先生が
「自分でも使っています。お勧めです・・・」
みたいに掲載されていましたが、
私だったら絶対に嫌です・・・。



別に、この女医さんに恨みはありませんが、
「私は入れ歯の知識はありません。」
って、宣言しているみたいなものです。
知らないって、怖いですね・・・。
でもこの記事の後は、このダメダメ入れ歯を求めて
患者様が行列したのでしょうね。
また、歯医者の信用が無くなりますよね。
だって部分入れ歯の経験が長いあなたは、
こんな風に感じていませんか？
保険の入れ歯は、
バネをかけられた歯が抜けていく・・・。
３、４年してやっと入れ歯に慣れてきたころに
優しい歯医者さんからの最後通告です・・・。
「○○さん、入れ歯のバネをかけた歯がグラグラです。
残念ながら、抜くしかありません・・・」
こんな悲しい一言をかけられたことはありませんか？
そのたびに、入れ歯はどんどん大きくなり、違和感も増えてきますよね。
これは、たまたまあなたの歯の質が悪かったから虫歯になったのでしょうか？
バネのかけられた歯が歯周病でダメになったのは、
単にあなたの歯磨きが悪かったからでしょうか？
けれど、全国の歯科医院で、
入れ歯の患者さんに毎日おこっている事実です。
実際に、こんなデータがありますよ。
入れ歯の方は、よく知っていると思いますが、
部分入れ歯には、
入れ歯を固定させるためのバネがついています。
このバネを残っている歯に引っ掛けて固定するのです。
ところが、このバネを引っ掛けられている歯が
４年後には９３パーセントという高い確率で虫歯になっている
というデータがあるのです。
もちろん、これは保険の入れ歯だから
起こるというわけではありません。
正しい設計がされていなければ、高額な入れ歯でも同様です。
週刊誌の女医さんがお勧めの入れ歯も、ダメダメです・・・。
部分入れ歯は、残された歯を守る設計が大切なのです。
それなのに、残念ながら日本の歯科大学では
正しい入れ歯の設計を教えてくれないのです。
見た目が良いだけでは、歯は守れません・・・。
参考までに、こちらも読んでくださいね。
★「人生最後の入れ歯に１００万円は高いですか？」
歯医者選びは難しいですね
ではまた。