栃木県佐野市の入れ歯・インプラントの駆け込み寺、難症例にも対応

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日本の歯科医が知らない、ドイツ式入れ歯の真実・・・

さて今回のお話のタイトルは、
「日本の歯科医が知らない、ドイツ式入れ歯の真実・・・。」です。
なぜこんなタイトルかというと、時々患者様がこんなお話をされるからです。
「ドイツ式の入れ歯治療ができる医院はたくさんあるし、評判が良くないって話ですよ・・・。」
みたいなお話です。
ありがたく教えて頂いて恐縮ですが、それは正しくありません。
その説明をしたかったからなのです。
以前も、このブログの記事で少し触れたことがありますが、
多くの日本の歯科医が知っているドイツ式入れ歯は一つしかありません。
名前を「コーヌステレスコープ」といいます。(2重冠のはめ込み式の入れ歯のことです。)
このコーヌステレスコープという入れ歯は、
確かに歯科医なら名前だけは聞いた事がある人が多いかもしれませんね。
特に、50代以降の先生は知っている確率が高いと思います。
なぜなら、20年以上前に日本でブームになった時期があったからです・・・。
ところが、コーヌステレスコープはある理由でブームが去りました・・・。
その理由は、
①あまり治療が、長持ちしない
②土台の歯が、折れてしまう
というものでした。
ドイツでは、丈夫で長持ちする治療法として
信頼されているコーヌステレスコープが
日本では、評価が低く、忘れ去られている理由は
①誤った入れ歯の設計で治療されていたこと
②土台になる歯の神経の組織(歯髄組織)を
除去して治療する事を推奨されていた事
です。
つまり、本国ドイツで行われている正式な治療法が、誤って日本に伝えられた為に
治療の成績が悪く評判を落としてしまったのです。
ドイツ式入れ歯に力を入れている私には、とても残念なことです。
私の師匠のドイツ式入れ歯の先駆者、稲葉繁先生の診療室には、
ドイツ式入れ歯を30年以上使い続けている患者様が
多数おいでになります。
233.jpg
きちんとした設計のドイツ式入れ歯なら、長期間の使用に耐えられる事が証明されているのです。
もちろん人間の身体ですから、予想できないトラブルはあります。
そもそも入れ歯が必要な方の歯は、状態が悪い場合がほとんどです。
私も、痛い目に何度もあっています。
でも、安心してください。短期間で起きてしまったトラブルはすべて保障していますから大丈夫ですよ。
ドイツ式入れ歯は、とても素晴らしい治療法です。
話を戻しますね。
あなたが、教えてくれた
「ドイツ式入れ歯を提供している医院はたくさんあるよ・・・」
というのは、
正確には、
「ドイツ式入れ歯の一つであるコーヌステレスコープを、
施術可能な医院ならあるよ・・・」
ということです。
ただし、正しい設計で施術してくれるかどうかは保証できませんが・・・。
コーヌステレスコープはすばらしい治療法ですが、
歯の抜け方によっては禁忌となる場合があります。
間違った設計をすれば、歯の寿命を短くしてしまうのです・・・。
そして、コーヌステレスコープだけがドイツ式入れ歯ではありません。
ドイツには、たくさんのテレスコープ式入れ歯があるのです。
歯の抜け方や歯の状態によって、
いろいろな種類のテレスコープシステムを使い分ける事が大切なのです。
コーヌステレスコープだけでは、無理なのです。
そして、土台となる歯の神経の組織は可能な限り保存する事です。
それでは、コーヌステレスコープ症例をお見せしますね。
正面写真です。
下の前歯がすり減ってまったく見えませんね!234.jpg
こんな状態にすり減っています。難症例です。
235.jpg
まずは、すり減った下の前歯を元の高さに戻します。
仮の歯です。
236.jpg
下の前歯が見えてきましたね!
治療前はこちらです。
237.jpg
治療前の咬みあわせの面の写真です。
238.jpg
そこに、内冠を装着します。
239.jpg
その上に、入れ歯がはめ込まれます。
240.jpg
治療前です。
241.jpg
治療後です。242.jpg
治療前
243.jpg
治療後
244.jpg
治療前
245.jpg
治療後
246.jpg
解りずらいですが、上アゴの奥歯もすべて治療してあります。
咬みあわせの面が歪んでいたためです。
ドイツ式入れ歯はあくまで治療法のひとつの手段です。
あなたに見て欲しいのは、咬みあわせの状態が改善されているところなのです。
実は、それが一番大切な事なのです。
そして、歯科治療で、一番大変な仕事なのです。
今回の患者様は、費用的な問題で上の歯はすべて保険の範囲で治療をしています。
奥歯はすべて、銀歯ですが、咬みあわせの面は改善されていますね。
あなたにとっては、
「ふ~ん、それがどうかしたの?」
って感じだと思いますが、
この仕事を保険でやるのはとても大変なのですよ・・・。
大赤字です。私のこだわりです。
仮の歯で、何回も咬みあわせの確認をしなければいけないのですよ。
仮の歯の写真です。
まだ、奥歯の咬みあわせの高さがそろっていませんね。
247.jpg
この仮の歯を、何度も修正を加えて咬みあわせを整えていくのです。
治療後です。
248.jpg
保険治療には、仮の歯の調整とか咬みあわせの調整なんて料金は無いのですよ・・・。
頑張るのは、下の入れ歯に投資してくださった患者様の期待に応えるためです。
だって、ドイツ式の入れ歯を入れても、咬みあわせが悪ければ良く噛めませんから・・・。
入れ歯で、お悩みのあなた是非ご相談ください。
きっと、答えがみつかりますよ。
ではまた。

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