「頭痛、肩こり、腰痛が、
咬みあわせの不良で起こる事があるって、
知ってますか?その②」
前回は、
① 重たい頭を支えるのに、
首の周りの筋肉が重要な役目をしている。
② 人間の身体は精密機械で、
すべてが高度にバランスされている事が重要。
③ 局所の不調が、
全身に影響を与えてしまうという事がある。
などでした。
今回は、
その事が咬みあわせとどう関係しているのか?
のお話です。
前回の復習ですが、
「重たい頭を支えるには、
首の筋肉が効率良く働かないといけない!」
「それが、首の筋肉にストレスを溜めない秘訣」
という事までは、何となく理解できてますか?
そこで、あなたに質問です。
その問題の首の筋肉ですが、
頭がい骨の、どこにくっついているのか知ってますか?
答えは、後方は頭がい骨の後頭部、
前方は下アゴに付着しています。
そして、問題は下アゴに付着している筋肉なのです。
なぜなら、下アゴは頭蓋骨に固定されていないから・・・。
だって、口を開いて話したり、ご飯食べなきゃいけませんから、
とっても、不安定なのです。
そんな不安定な、下アゴを安定させたい・・・。
そこで、人間は考えました。
身体のバランスを保ちたい時には、
しっかり咬みあわせる事を・・・。
つまり、咬みあわせのバランスが悪いと
下アゴが安定しないのです。
おまけに、首の筋肉どころか、
アゴの筋肉までストレスを溜めこんでしまうのです。
簡単に確かめたければ、片足立ちのタイムを、
口を開いた状態と、しっかり咬んだ状態で比較してください。
口を開いていたら、身体は安定しませんから。
歯を失った高齢者の転倒も、
咬みあわせの不良ときっと関係しています。
以前、NHKテレビでも、入れ歯の方で実験していましたよ。
入れ歯を入れた状態と、外した状態の歩行の比較です。
外した状態では、フラフラと不安定な歩行になっていました。
今回のお話のタイトル、
「頭痛、肩こり、腰痛が、
咬みあわせの不良で起こる事がある!」
という理由は、
①重たい頭を支えるためには
首の周りの筋肉が重要な役割をしている。
②咬みあわせの不良が
アゴの筋肉や首の周りの筋肉の緊張を招く。
③その局所の筋肉の緊張が
ドミノ倒しのように全身に波及していき、
まったく関係ないと思われる場所に、
症状を発現させてしまう。
という事なのです。
理解して、いただけましたか?
次回は、理想的な咬みあわせとは?
のお話です。
ではまた。