今回のお話は、歯科に対する考え方
「自費診療と保険診療」についてのお話です。
　あなたが歯医者さんで治療を受ける時に、
疑問に思う事の一つに、
保険治療と自費治療の問題があると思います。
こちらの記事も読んでくださいね。
★「電気自動車のプリウスが飛ぶように売れるのに、
　　入れ歯に３００万円って高いですか？」
例えば、
「前歯は保険治療だとプラスチックですよ」
「きれいなセラミックの歯は、保険ではできません・・・」
「１本１０万円かかります、いかがされますか・・・？」
みたいな感じです。
さて２０数年前、
歯科大学を卒業したての頃の私は、
当たり前ですが、どうすれば良い医療が提供できるかと
考えながら、診療していました。
　「自費診療と保険診療」という枠について
あまり考えた事がありませんでした。
そして今でも変わりませんが、
週末は、高額な治療技術の研修に出かけていました。
　　研修に出かけると、
休日もお金も無くなるので、大変なのですが、
自分の知らない最新の技術を習得できるので、
とても充実して楽しいのです。
「明日から、この技術を多くの患者さんに
　提供して喜んでもらおう」
と、ワクワクするからです。
　　ところが、実際に医院に戻ると
その最新の技術が、
ほとんど使えない事に気がつきました・・・。
なぜなら、研修会で学ぶ
最新の入れ歯の設計、
最新素材のセラミックなどの、歯の被せ物、
インプラント治療、
顕微鏡を使用した、根っこの治療、
どこの歯医者さんでも、毎日使用されている
小さな虫歯に詰める、白いレジンと呼ばれる樹脂や、
歯科衛生士さんが担当する、
虫歯や歯周病の予防処置でさえ
最善の方法が保険診療では、
制限があり提供できないのです。
そのため、
よく真面目な歯医者さんは悩みます。
「自分は保険診療を患者さんに提供して良いのか、
本当に患者さんのためになっているのだろうか？」
という悩みです。
実際自分自身、家族、友達には保険診療していません。
なぜか？その人にとって保険診療がいいと思わないからです。
たぶん開業歯科医師のほとんどが自分、
自分の家族には保険診療していないと思います。
　保険診療は食事でいえば、ファミリーレストランで、
できるだけ安くとりあえずお腹いっぱいに
なればいいっていう食事で、栄養価も必要栄養素も考えられてはいません。
　　それに対し自費診療はその人のニーズに合った材料、
価格、方法を吟味し選択して行う診療です。
　たとえば農薬がいっぱいの野菜で、価格が安い中国産にするか、
無農薬の国産野菜にするか選択できます、
　それと同じことです。その際当然価格は高くなりますが、
自分の体に入るものです。
　その選択は個人差があるでしょう。
　また特に女性でネックレス、
指輪など金属アレルギーがある方がよくいらっしゃいます。
　口の中は保険診療では、
奥歯は銀歯、前歯はプラスチックを使います。
　保険の銀歯はパラジウムという諸外国では
人体に使われない金属を使用しています。
はたして１８金にアレルギーがある人が、
パラジウムに対して大丈夫と思いますか？
　ドイツで人体にもしパラジウムを使用したら、
その医者は逮捕されるそうです。
お国柄の違いでしょうか？
では自費診療というとあなたは、高い！と思います。
それは今まで保険診療を受けられたら、
窓口では１本銀歯を入れた時は、２，０００円位で、
これが自費診療だと１本が５万とか
１０万というと、目を丸くされます。
　ところがこれらも考え方で、
女性が頭にパーマをかけると１０，０００円は普通で
ストレートパーマだと２０，０００円くらいして、
しかももって３か月。
歯は何年も持ちますよ。
頭には何万もかけるのに、
歯、しかも自分の体の中なのに変な節約をする。
おかしくありませんか？
まだ高いと思われますか？
　ちなみに当院では、
セラミックの歯が１本１００，０００円からです。
１０年もって１年間１０，０００円、
１か月８３０円、高いですか？
　見た目も大きく口を開けてカラオケ歌っても、
非常にきれいです。
　身体にもやさしく、見た目もきれい、
いかがでしょう？
　子育てなどで、経済的に苦しい時は、
保険治療でも仕方がないかもしれませんが、
自費診療は、贅沢品ではありませんよ・・・。
歯は、大切な臓器です。
　心臓の手術で、９８０円の人口心臓と
１００万円の人工心臓があったら
どちらを選びますか・・・？


特に中高年のみなさん、６０歳なんて、
まだまだ若い、
人生これからですよ～
おとなりの奥様も、白い歯に代えていますよ・・・。
白い歯は、若さの象徴です！
ではまた。