「インプラント治療を検討中のあなた！
経験年数２０年以上、埋め込み実績１，０００本以上の歯医者さんがお勧めですよ」
「歯医者さんがこっそり教える、真面目な歯医者さんの選び方」
下の写真を見てください。
これは骨の中に埋め込まれたインプラント本体に、
人工の義歯を固定するネジです。
上の２本が折れています。
下の２本が、新品です。

インプラント治療の経験が長くなり症例数が増えると
いろいろなトラブルに遭遇します。
その一つが、義歯を固定しているネジの破損です。
ネジが破損すれば、歯がグラグラしたり外れたりします。
患者様はビックリされますが、
多くの場合は痛みや腫れが無ければ、
埋め込まれたインプラント体には問題が無い場合がほとんどです。
理由は、
骨の中に埋め込まれたインプラント体に
無理な力が加わる前に
義歯を固定しているネジが先に折れてくれるからです。
安全装置みたいな仕組みです。
でも少し問題があります。
折れたネジが、インプラント本体のねじ穴の中に
残って外れなくなる場合があるのです・・・。
そうすると、インプラント本体に問題が無くても
折れたネジが邪魔をして
インプラント本体に人工の義歯を固定出来なくなるのです・・・。
そんな時に、登場するのが下の写真の器具です。
これ以外にも、いろいろあるのですが今日はこれを使いました。
レスキューキットの１部です。

この手の道具は
いろいろなメーカーから販売されていますが
意外に役に立ちません・・・。
特にしっかりネジが食込んで折れてしまった場合が大変です・・・。
折れたネジの断面には、ドライバーがはめ込まれる溝があるわけではありません。
ドライバーが空回りして、外れないのです。
そんな時は、長年の経験で
直径２ミリ弱のネジ穴の奥深くに食込んでいる
折れたネジの頭に
ドライバーがひっつかかるように、
溝を掘ります。
ネジ穴を傷つけないように、細心の注意を払います。
息を止めての作業です。
と言うことで、今回も無事折れたネジが除去できました。
メデタシメデタシです。
この患者様は、急患でお見えになり
すぐにネジの破損だと解ったので
術前のレントゲン写真を撮影する前に処置を始めました。
３０分くらいで２本のネジを除去できたのですが、
レントゲン写真がありません。
参考までに、他の患者様の写真です。
治療後６年目で、折れました。
真ん中の写真のインプラント体のネジ穴の底部に
ネジが折れています。

この患者様の場合は、ネジを上方に抜いてくる事ができませんでした・・・。
このような場合は、あえてネジを深く締め込みます。
インプラント本体のネジ穴の深さは、
ネジの長さよりも余裕を持たせて深く設計されているのです。
下の写真は、インプラント本体に人工の義歯を固定する為の
歯肉を貫通する中間構造物を挿入している途中です。

この患者様は設計を変更して、義歯は再制作しました。
下の写真が治療後です。

数々の修羅場をくぐり抜けてきたので、リカバリーは任せてください。
インプラント治療は、２０年以上の経験があります。
私は、インプラント治療ばかりお勧めしていませんので
高機能な入れ歯の患者様も多いです。
でも、インプラントの実績も1,000本以上ありますよ。
他院で断られた難症例にも対応可能です。
話を戻します。
下の写真が今回の患者様です。
左側奥歯の白い部分がネジ穴です。
無事、元に戻りました。

一週間後、ネジの揺るみを確認したらしっかりとネジ穴を樹脂で封鎖します。

あなたが
インプラント治療を検討されているなら、
経験豊富な歯医者さんにお願いして下さいね。
経験年数なら、２０年以上
埋め込み実績なら最低１，０００本以上の経験をしていれば
ほとんどのトラブルは乗り越えているはずです。
人間が作ったものですから、トラブルはつきものです。
もしもの時にも的確に対処できる歯医者さんを選んでくださいね。
是非参考にしてください。

歯医者さん選びは難しいですね・・・
ではまた。