「確実に八重歯になるのが解っているのに、
　のんびり様子を見ている歯医者さんの気持ちが私には解りません。」
10歳のお子様です。
歯並びが気になるとのことで来院されました。
写真の右上、真ん中から数えて２番目の前歯が
下の乳歯の内側に出てきてしまいました。


咬みあわせの面です。
このままでは、どんどん悪化します・・・。

と言うことで、この時期はこんな装置を装着します。
取り外し式の床矯正装置で、歯並びのアーチを拡大します。

約半年後です。
前歯の重なりが、治りましたよ～！
写真の角度が悪くてすいません・・・。

次の装置の準備です。
６歳臼歯に、金属製のバンドと呼ばれる輪っかを装着しました。

そして、３Ｄリンガルアーチワイヤーと呼ばれる針金を装着します。

下アゴにも装着されていますよ。

この装置は、歯の裏側に装着するのでお友達にも矯正装置が見えません。
誰にも気づかれないうちに、歯並びが良くなっていきます。
針金を調節して、裏側から歯並びを綺麗にしてくれるのです。
悪い歯並びは、放置しておくと、どんどん悪化していきます・・・。
そして、いざ歯並びを治そうと決意したときには、
歯を抜かないと矯正治療ができないというような、
最悪の事態になりかねないのです。
下の写真は、治療前です。
このような歯並びを放置すると、
上の前歯の真ん中から２本目の歯が、どんどん内側に入ってきますよ。
そして、２番目の歯の場所に糸切り歯が出てきます・・・。

別の患者様ですが、こうなります。３０代の患者様です。
上の歯です。

下の歯です。

前から見ると、こんな感じです。
歯で連なったアーチが狭くて、お口の中が狭いために口呼吸になります。
そのために、お口の中が乾燥して虫歯ができやすくなります・・・。

いかがですか？
あなたのお子さんは大丈夫ですか？
もしもまだ乳歯が残っている時期なら十分間に合いますよ！
永久歯に生え替わるまで待ってはダメですよ！
矯正治療は早期治療をお勧めしますよ。
もしも歯医者さんで
「○○さん、矯正治療は永久歯にすべて生え替わるまで待ちましょう・・・」
って言われたら、質問して下さい。
「先生！永久歯に生え替わるまで待つ理由を教えてください」
そして、
「待っても良いのですが、永久歯は抜きたくありません！
様子を見ていて大丈夫ですか？」
って。
もしも、
「残念ですが、永久歯を抜かないと歯が並ばない可能性が高いですよ・・・」
って言われたら、すぐに転院してください。
早期治療を行っている歯医者さんを探してください。
歯は抜いたら、二度と元には戻せませんよ・・・。
歯医者さん選びは慎重にお願いしますね
ではまた。