高価な機器があれば、質の高い医療が提供できる訳ではありません。
例えば、歯でお悩みのあなたなら、高確率でお口の中に銀歯が装着されていますよね?だとしたら、歯型を採った経験が必ずあるはずです。
お口の中一杯に、歯型を採る材料を入れられて、固まるまでの待ち時間が息苦しく、とても辛い体験のことです。ぼんやり、記憶にありませんか?
最近では、口腔内スキャナー(光学印象)というデジタル技術が進歩してカメラで歯の写真を採るだけで、嫌な歯型採りがなくなりそうな時代です。いずれ主流になると思いますが、まだまだ適応症が限定されます。
マウスピース矯正レベルの歯型精度なら良いのかもしれませんが、ミクロン単位の精度が要求される高品質なセラミック冠などの用途には、改善の余地が沢山ありそうです。
参考までにこちらの写真が、1985年に発売されたセレックという、世界初の歯科用口腔内スキャナー付きセラミックの自動切削器械です。
歯を削り、カメラで写真を撮ったら、設計、デザイン後セラミック冠やセラミックの詰め物を自動で削り出してくれます。
当院では30年近く前に導入しましたが、精度が悪くすぐに物置き行きになりました。時代を先取りし過ぎました。確か、県内導入第一号です。当時の価格で900万円以上していたと思います。ベンツを買えば良かったです。(笑)最近では、後継機種がかなり普及しているようですよ。
参考までに、メーカーのサイトです。当たり前ですが、良いことしか書いていませんが・・・。
https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/cerec/primescan.html
導入しているクリニックがホームページで盛んに、宣伝していますが個人的にはお世辞にも精度が高いとは思いません。どこまで精度にこだわるかで、評価が分かれるところです。
もちろん便利な機械です、最終的な被せ物を製作するのではなく、仮の歯の製作など適材適所に使い分ければ良いと思います。
でも、多くの歯医者さんは最終的なセラミック冠の製作に使用しています。当たり前ですが、1,000万円以上の投資をして仮の歯の製作だけでは、いつまで経っても投資資金が回収できないからです。比較的安価に治療費が設定されていますが、安い物には理由があるのです。歯医者さんのセールストークにはご注意ください。
でも、歯医者さんに悪気はないのです。精度が悪いのを知らないだけです。失敗した私が言うのですから間違いありません。現状では、まだまだ器械は、巧みの技を持つ歯科技工士さんには勝てません。嘘だと思うなら、自費専門の歯科技工士さんに聞いてください。
高価な機器が、人間より優れているとは限らないのです。
そして、なによりも重要な点は高価な機器ではありません。少し考えれば誰にでも解るのですが、マイクロスコープに代表される高倍率の高価な拡大鏡で歯が見えても、そもそも歯医者さんが精確に歯を削れなかったら、何の意味もないからです。現代の歯医者さんの三種の神器と言われる光学スキャナーとCAD/CAM機器、マイクロスコープ、CTなど、普及する前から高品質な治療は提供されていたのです。
治療精度を高めるには、歯医者さんが手抜きをせずに誠実に施術することが一番大切です。それには知識と知恵、熟練が必要なのです。当院は、高機能・高品質な入れ歯・インプラント治療専門で35年の実績があります。
必要な機器の選別など、苦い経験から学んだことが沢山あります。
インプラント専用手術室など診療に適した最善の設備を整え、衛生面にも最大限配慮しております。
個室診療によって、プライベートな空間も確保し、リラックスした状態で治療を受けていただけます。
歯医者さんのホームページを見るときには、必ず症例実績をよく見てください。
そして、その症例がきちんと長持ちしているのかもとても重要です。
歯医者さんのサイトで見かけるマイクロスコープについて
マイクロスコープは素晴らしい器械です。でも、使い倒している歯医者さんはとても少ないです。
下の写真をご覧ください。
歯医者さんのサイトで見かけるマイクロスコープという歯科用顕微鏡があります。
最大倍率20倍程度で患部を見ることができます。拡大率は歯科用ルーペ(当院では最大10倍)を大きく上回ります。
でも倍率が高いということは、患者さんも歯医者さんも常に動かないことが大原則になります。例えば心臓の鼓動、深呼吸をする程度、アシスタントがチェア付近を歩いたりしても映像がブレます。
高倍率で使用してこそ、マイクロスコープなのでは?
つまりマイクロスコープを高倍率で有効に使うためには、院内環境を含めて建物そのものを補強するなど、立地までも考慮した導入が不可欠です。
また通常の治療でマイクロスコープが最大倍率で使用されることは少なく、一般的には 3.5倍~10倍程度での利用がほとんどです。つまり、拡大ルーペの倍率程度で使用されていることが多いのです。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の欠点とは?
さらに、顕微鏡を通して見る拡大映像は「平面」として歯医者さんの目に見えています。歯は複雑な形態をしているのでいろいろな方向から角度を変えたり、移動して観察する必要があります。
そうしないと「立体」としての構造を認識できないからです。ピント合わせや最適なセッティングを素早く行うことがとても難しいのです。
高倍率のルーペですら、万能ではありません
下の写真は、6倍と10倍のライト付き高倍率ルーペです。
ちなみに、高倍率(10倍程度)の拡大ルーペを使用している歯医者さんなら分かるのですが、歯を削る時に倍率10倍でも、ピント合わせに苦労します。
倍率が上がるほどピントが合う範囲(焦点深度)が少なくなるからです。歯は平面ではありません。立体的な歯を削るのです。たった1本の歯ですら、全体にピントが合わないことは日常茶飯事です(倍率10倍で、焦点深度は1センチ程度です。ピントが合う範囲が深さ1センチという意味ですよ。頭が1センチ動けば、ピンぼけです)
さらにブリッジや連結冠など歯と歯の平行性を整え、多数の歯を同時にバランス良く削る必要がある場合には、倍率10倍ですら不向きです(10倍だと、視野は2センチ程度しかありません)。複数の歯のバランスが同時にチェックできないからです。適材適所に倍率を変えることも必要なのです。精度を追求するって、大変なのですよ。とても、流れ作業では無理です。
マイクロスコープよりも拡大ルーペに軍配?
現在当院では、拡大ルーペを使用しています。
歯科用拡大ルーペは眼鏡のフレームに高倍率のルーペがついた構造なので、歯医者さんの体の動きにあわせて距離も角度も自由にとることができ、連続した治療が続けられるメリットがあります。患者さんが動いても、問題ありません。(とは言え、高倍率ほど頭部のブレが許されないため、歯医者さんの疲労は増加します。)
マイクロスコープは、常に高倍率が求められる歯の一部分のみに限局した根っこの治療などに最も有効と言えるでしょう。そして、倍率10倍程度の拡大ルーペなら、通常使用されている3.5~10倍程度の倍率のマイクロスコープよりも良いかもしれません。私は倍率6倍をメインにしながら、根っこの治療や仕上げ用に倍率10倍を使い分けています。
余談ですが、マイクロスコープを導入している友人のほとんどが宝の持ち腐れ状態で、根っこの治療ですら活用していません。
流れ作業がベースの保険治療では、操作が煩雑な高価な機械を導入しても生かし切れないのが現状かもしれません。しかし、マイクロスコープはモニターで見ることができるので、あなたに治療部位の状況を説明するのにはとても便利かもしれませんね。
院内技工所を併設。その場で入れ歯を修正可能
施術する歯科医師と入れ歯やインプラントを作る歯科技工士さんが綿密な連携をとることで、より質の高い治療をすることができます。
また院内に歯科技工士さんがいることで患者さまが歯科技工士さんに直接意見を伝えられることや、歯科技工士さんが歯の色合いや顎の形状、咬み合わせなどをその場で確認・修正でき、入れ歯制作をスムーズにできます。
インプラント手術に特化した、専用の手術室を完備
インプラント専用手術室
インプラント専用の手術室がある歯科医院は大型病院を除く個人歯科医院ではまずありません。ほとんどが、普段は通常の歯科治療が行なわれている場所に手術用の照明を追加した程度です。
個室なら、問題はないと思いますがインプラント治療が日本に入ってきた初期には、手術室に準じた個室がある医院にしか器材を販売してもらえませんでした。隣で歯を削っているような空間で施術している医院は大丈夫なのでしょうか?
当医院ではインプラント専用の手術室を設け、高性能の医療機器とクリーンな環境が揃った手術室で、安心・安全・精密なインプラント手術を行っております。
都心の大型医院レベル(大学病院規模)
の安心・安全の衛生管理(滅菌設備)
滅菌設備を充実させ、安心・安全の治療を提供しています。最新の高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)やガス滅菌器、超音波洗浄器など、都心の大型医院レベルの設備を整えました。
さてここまでは、比較的真面目な他院のサイトにも書かれています。
採算を度外視した、使い捨て器具の使用
滅菌済み使い捨て基本治療器具セット
でも、当院のように毎日沢山の患者様に使用する基本治療器具セットまで使い捨てにしている歯医者さんはとても少ないです。
なぜなら、保険診療では採算がとれないからです。当然ですが、これ以上に衛生的な器具はありません。
ちなみに、使用済みの器具をお持ち帰り頂くことも可能ですよ。
当院では大型高圧蒸気滅菌器によるハンドピースの滅菌を徹底しています
大量にストックされたハンドピース
大量にストックされたドリルの先端
数年前に、歯医者さんでの治療器具使い回しがニュースになりましたが、当院では患者様一人ひとりに滅菌したハンドピースを使用しています。
ハンドピースと切削ドリル尖端部分も大量に用意しています。忙しい時でも、スタッフは滅菌準備に余裕を持つことができます。人間が関わる作業ですので、ミスを防ぐためにはとても大切なことと考えます。
18年前より、大型の空間殺菌装置(次亜塩素酸水噴霧器)を導入!
インフルエンザ・コロナウイルス対策も万全です
コロナウイルスが不安で、通院を躊躇されている方もまだまだ多いようです。そのような方の不安を少しでも緩和すべく、当院では次亜塩素酸噴霧器を設置し、室内空間も殺菌しています。
もちろん、人体には全く影響はありません。
次亜塩素酸とは、生体の白血球で作られる、免疫物質として働く有益な活性酸素です。
次亜塩素酸は人体内でも造り出されていて細菌などの異物を分解するために活躍しており、その安全性も既に証明されています。
一般的に、活性酸素が体内に侵入した細菌などの異物を分解しているのに活躍していると言われていますが、実際にはその活性酸素も次亜塩素酸に変化した形で細菌などの異物を分解するために活躍していたんです。それなので、生命が数億年かけて、この次亜塩素酸の血液中での安全性を証明してきたと言えます。
次亜塩素酸水は環境、人体等に全く無害・安全
次亜塩素酸はウイルスや細菌を除去したら、水になって残らないので、抗生物質やアルコールの様に耐性菌を作らない漂白系除菌剤と全く異なる成分であり、弱酸性の為人の肌と、人体への刺激や手荒れ、衣服への漂白などのリスクが少ない。
次亜塩素酸水は有機物に接触すると、普通の水に戻るため、金属腐食などのリスクが少ない、環境に優しいアルコールの様に体に付着しても化学火傷を起こす危険がないのです。
当院は、コロナ渦以前の18年前より空間殺菌システムを導入しています。
安心して相談ができるプライベート診療室を完備
プライベート診療室
せっかく勇気を出して歯の悩みを相談しに行ったのに、まわりに人がいるから話しにくい・・・そんな経験はありませんか?
当医院では完全個室のプライベート診療室をご用意しています。
カウンセリングから治療、予防処置は、すべて診療室内で行います。
他の診療室とは区切られた完全個室の診療室なので、ご相談の内容がお隣の方に聞こえる心配も、治療中の口の中を見られる心配もありません。
また、院長とのご相談は完全に他の患者さまのいないお時間を設けますので、おひとりの患者様のために医院の空間すべてを確保いたします。
診療ユニットには、歯科医療先進国で認められている世界水準のドイツ製高性能の診療チェアを採用しています。
すべては患者さまのことを第一に考え、投資した設備です。
メンテナンス専用の診療チェアを3台完備しています
ヨーロッパ製高機能診療チェア
歯科治療は治療をして終わりではありません。
歯を失う原因の多くは咬み合わせです。不良な咬み合わせによるストレスが歯にダメージを与え、歯にヒビが入り虫歯や歯周病を悪化させます。
原因を調べて対処をし、長期に良い状態を維持できる治療を行わないと、治療を繰り返すことになります。その場しのぎでは無く、将来を見据えた治療計画を立てていく必要があります。
そして3~4ヶ月に一度のメンテナンスを定期的に受ける。歯科治療を終えたら、歯科医院にはお手入れに通う、それがもう一つの歯科医院の役目です。
当院で行うメンテナンスは、お口の清掃だけではありません。入れ歯は除菌洗浄液による超音波洗浄と、入れ歯のヌメリ、臭いがつきにくいナノ銀イオン抗菌コート(ピカッシュ)を行います。(※ピカッシュは希望者のみ、別途費用がかかります)
そして、定期的に咬み合わせの調整を行い、長期的な安定を目指しております。
また、メンテナンスは、当院の治療だけでなく、他の医院で行われた治療も含めて行っていますので安心してください。
もし、メンテナンス中に問題が起きた場合は、必要に応じた適切な治療計画を立て、説明、ご相談をさせていただきます。
ベテランの専門スタッフが常勤し、万全の体制でサポートをいたします。