「なぜ保険の金属製部分入れ歯が普及しないのか？
あなたに知られたくない歯医者さんの裏事情・・・」
前回に続いて保険の部分入れ歯のお話です。
参考までに、前回の記事はこちらです。
★「保険の入れ歯なんて、どこで作っても同じでしょ？ってお悩みのあなた！
この保険の入れ歯なら欲しくないですか？」
さて、私の医院は
ドイツ式入れ歯とインプラント治療に力を入れています。
そのせいか、歯を失ってお悩みの方が毎日お見えになります。
その方の悩みをお聞きして、
希望があれば最善の治療法を提案します。
しかし、すべての患者様が最善の治療法を選べる訳ではありません。
残念ながら、経済的に理想の治療法を選ぶ事が困難な場合もあります。
そのような場合は、残念ですが保険治療を選択するしかありません。
でも、前回の記事にも書きましたが同じ保険治療の入れ歯でも
その出来栄えは、大きく異なるのです。
それを、今回もあなたに知って欲しいのです。
ただし、最善の治療法ではありませんよ。
余裕ができたら、すぐに最善の治療法を選択してください。
なぜなら、保険治療の入れ歯は
あなたの歯の寿命が短くなるからです。
海外の歯科大学では、すでに教育からも外されています。
ところで、当院で提供している保険治療の
金属製部分入れ歯が、普及しないのはどうしてでしょう？
第一の理由
製作費が割高なので、
ただでさえ利益が薄い保険治療なのに、ますます赤字になるから
第二の理由
日本の歯科大学では、保険治療の入れ歯しか教えてくれません。
そのため多くの歯医者さんは、
高額な自費診療の入れ歯と保険治療の入れ歯の違いが
材料の違いでしかありません・・・。
ピンクのプラスチックの骨組みが、
薄い金属に代わっただけです・・・。
もしも私みたいに、保険治療でこの入れ歯を製作したら
高額な自費診療と区別ができなくなります・・・。
売上が上がりません・・・。
そこで最近では、ノンクラスプデンチャーという名称で呼ばれている
軟らかい入れ歯が登場してきました。
でもこの入れ歯の構造は、保険の入れ歯と同じです。
保険治療の金属の留め金（バネ）が、
ピンクや透明な樹脂に代わっただけです。
あなたの大切な歯に与えるダメージは保険の入れ歯と同等ですよ。
入れ歯の知識が乏しい歯医者さんは、
ノンクラスプデンチャーに代表される柔らかい入れ歯の
セールストークに
「柔らかいから、痛くない・・・」などと間違った説明をしています。
そもそも、ノンクラスプデンチャーという名前も間違いです。
クラスプとは入れ歯を支えるバネの事ですが、
ノンクラスプデンチャーはバネが無い訳ではありません。
クラスプ(バネ）の素材が金属から、プラスチックに変わっただけだけです。
正確には、ノンメタルクラスプデンチャーと言います。
歯医者さんも知らないで、使っています。
話を戻しますね。
そもそも、この柔らかい入れ歯についてですが、
入れ歯が柔らかければ、噛む力で簡単に変形します。
変形すれば、入れ歯は歯肉に食い込んで痛いのですよ。
どうしてもプラスチック製の留め金（バネ）の入れ歯がご希望なら
きちんと裏側を金属で補強してくれる歯医者さんを選んでくださいね。
当たり前ですが、
当院のノンメタルクラスプデンチャーは、すべて金属で補強してありますよ！
補強してあれば、変形は少ないのでまだマシですよ。
理想的には、ドイツ式入れ歯ですが予算的に無理なら仕方がないと思います。
それでは、当院の保険治療の入れ歯をご紹介しますね。
その①
左が他院で製作、右が当院で製作した金属フレームの保険の部分入れ歯です。
精密にしっかり作ってありますよ。
多くの歯医者さんの、自費診療の入れ歯と同等のクオリティです。



その②
上が当院の保険の部分入れ歯、下が他院の保険の部分入れ歯です。
素人のあなたにも、違いは歴然ですよね？違和感も少なくなりますよ。

正面は、可能な限りなるべく目立たないバネにしますよ。

その③
左が他院の入れ歯で、右が当院の金属製の保険の部分入れ歯です。
多くの歯医者さんの、自費診療の金属製の骨組みの入れ歯です。

他院の保険の部分入れ歯です

当院の保険診療で製作された、金属製の骨組みの部分入れ歯です。

その④
保険治療でここまでやってくれる歯医者さんを、私の近所では知りません。



いかがですか？
別に自慢してる訳ではありませんが
保険治療で、ここまで頑張ってくれる歯医者さんは少ないですよ。
そんな事は、入れ歯のあなたが、
一番理解してると思いますが。
でも、かかりつけの歯医者さんを虐めないでくださいね。
私だって金属製の骨組みの入れ歯が、
保険治療で製作できるのは、
歯科技工士のＨさんの協力無しにはできないのです。
入れ歯でお悩みのあなた、是非ご相談ください。
ではまた。