「お母さん、大丈夫ですか？顔が曲がっちゃいますよ・・・」
下の写真を見てください。

人気美人女優の、ともさかりえさんですね！
さて、この女優さんをテレビで見かけると、
職業柄、いつも気になることがあるのです。
彼女にとっては、大きなお世話ですが、
「この人、顔が左に曲がっている・・・。」

「いったい、咬み合せはどうなっているのだろう・・・？」
って、思うのです・・・。
「アゴが真っ直ぐだったら、もっと素敵なのに・・・」
「もったいないよな・・・、美人なのに・・・」
って、失礼なお話ですが
つい口に出してしまいます・・・。
でも私と同じ事を、世の中の人達も感じているみたいで
こんな画像までありました・・・。

解りやすいですね・・・。
パソコンが得意の方は、
自分の顔写真を半分に切断して
顔の右半分だけを使って合成した顔と
左半分だけを使って合成した顔を
比較すると面白いですよ。
全然違いますから・・・。
ダイエットのビフォー・アフターくらい変化しますよ・・・。
ともさかさんみたいに、アゴが曲がっていなくても
かなり変化します。
特に、咬み癖がある人は大きく変化します。
パソコンで、自分の顔をいたずらしてみてください。
どちらが、好みの顔ですか？
そんな私も、実は右咬みです。
そのために、左半分の顔の筋肉が
使ってないので弛んでいるのです・・・。
私みたいに、もうオッサンならどうでもよいですね・・・。
でも、もしあなたの子供の顔が曲がってきたらどうしますか・・・？
一大事ですよね・・・。
下の写真を見てください。
幼稚園の女の子です。
写真の左の上の前歯が、下の歯の内側に入り込んでいます。

珍しい症例ではありませんよ・・・。
この子は、乳歯ですが永久歯に生え替わっても反対だと大問題です。
アゴが、左に曲がってきますよ・・・。
私は小学校の校医を任されていますが、最近多いですよ。
必ず、何人か同じようなお子さんがいますよ。
　特に、前歯だと解りやすいのですが、奥歯だけが反対の場合は
周りの人には、解らないので気にしてない事が多いです。
前から見れば、綺麗な歯並びに見えるからです・・・。
もちろん正常な咬み合せは、奥歯でも
上の歯が、下の歯の外側に来ますよ。
悪い例が、プロレスラーの猪木さんみたいな受け口です。

とても解りやすい例ですね。
奥歯が反対の場合は、受け口みたいに
下アゴが前に出るのではなく、
横に曲がってしまうのです。
咬み合せが悪いせいで、中学生くらいで
偏頭痛や肩こりなど、原因不明の身体の不調が現れる場合が多いですよ・・・。
　それでは咬みあわせと、身体の不調の関係はまたの機会にして
見た目の大問題、顔の歪みについてお話しますね。
まずは、人間のアゴの成長について説明しますね。
　人間の身体は発育する順番が決まっています。
アゴの場合は、下アゴに主導権があります。
　下あごの外側に、上アゴが重なる事により
下アゴが成長すると、重なっている上アゴが刺激を受けて
成長するのです。
　つまり、
①上アゴは、下アゴの刺激がないと成長しない
②下アゴは、上アゴで成長を抑えられている
のです。
そして、成長が終了する年齢も決まっています。
その時期が過ぎてしまうと、大きな成長は望めないのです。
およそ、
女の子は１４歳前後、
男の子は１８歳前後
までと言われています。
（もちろん個人差がありますよ。）
　だから、成長が終了するまでには
上アゴと下アゴの位置関係を
正常にしておく必要があるのです。
　それも、できる限り早い時期に
正常にしておく事が大切です。
　具体的には、骨格的な問題は
遅くても７歳くらいまでには、治療を開始したいです。
　もちろん、もっと早期（４～５歳）に使用できる、
矯正器具もありますよ。
　定期的に、矯正治療に力を入れている歯医者さんに、
相談する事が大切ですよ。
　注意が必要なのは、受け口はお母さんのあなたでも
発見しやすいのですが、
顔が曲がってしまう奥歯の反対咬合は
見落としがちなので注意が必要ですよ。
学校検診など、短時間で簡易な集団検診では、
見落とされる危険も多いのですよ。
　骨格的な問題は将来、矯正して歯並びだけを治しても
顔の見た目は治せません。
繰り返しますが、定期的に歯医者さんで検診を受けてくださいね。
その時に注意が必要なのは、歯医者さん選びです。
コツは
①赤ちゃんにおしゃぶりを勧める歯医者さんを選ぶ事
　＊日本では、ほとんど勧めません・・・。
②舌や、口の周りの筋肉のトレーニングを勧める、
　歯医者さんを選ぶ事
　＊ほとんどしてません・・・。
③骨格的な問題に、早期に対応してくれる、
　歯医者さんを選ぶ事
　　＊ほとんどが、永久歯に生え変わるまで
　待ちましょうと言われます・・・。
④出来るだけ歯を抜かないで矯正をしてくれる、
歯医者さんを選ぶ事
　＊永久歯まで待つと、抜歯の確率が高くなります・・・。
　＊可能な限り、下の歯は抜かない先生を選ぶ事
⑤矯正専門医もいろいろなので、その先生が
「骨格的な問題に対処できるか」遠慮せずに確認する事
　＊ほとんどが、骨格的な問題は苦手です・・・。
⑥乳歯の時期には、外側から針金で縛る矯正は
　出来るだけやらない先生を選ぶ事
　*ほとんどが、乳歯の時期でも外側から縛ります・・・。
⑦顎関節症の知識と治療が得意な先生か、確認する事
　＊ほとんどが、できません・・・。
あなたが良い歯医者さん巡り会えるようにお祈りしていますね。
是非、参考にしてくださいね。
ではまた。