「警告！インプラント治療は、
入れ歯が上手な先生にお願いして下さい」
70代の患者様です。
下アゴにインプラントを支えにした固定式の義歯が装着されています。

前から見るとこんな感じです。

以前ご紹介した患者様の続編です。
インプラント治療後、トラブルを起こしての再治療です。
下の固定式の義歯を外します。
３本のインプラントが埋め込まれていますが、２本が抜け落ちそうです・・・。

この治療は３本のインプラントで、奥歯まで１２本の歯を復元する治療法です。
実は当院で施術した患者様です。当時最先端の治療法でした。
ただし、残念ながら術後１６年でダメになりました。
お忙しい方で、術後ほとんど来院されて居ませんでした・・・。
メンテナンス不足が悔やまれます。

何とか１本は、保存できましたが、
今回、インプラント治療は希望されませんでした。
そこで入れ歯で最善の治療を計画しました。
インプラントを利用したドイツ式入歯です。
レジリエンツテレスコープ義歯という治療法です。
最新の治療法です。
インプラントを併用した、ドイツ式入歯を提供できる歯科医院は国内でも少数です。
下の写真が、何とか保存できたインプラント体に接続された土台です。
これはまだ完成前です。
入れ歯の歯を並べてから、最終調整を行います。

ところであなたに知ってもらいたいことがあります。
歯医者さんが入れ歯の設計でとても悩む時があるのです
それは、あなたの歯が残り少ない時です。
特に１本しか残っていない場合はとても苦慮します・・・。
もしかしたらこれを読んでいる総入れ歯のあなたは、
こんな経験がありませんか？
あなたの歯が最後の１本になってしまった時です・・・。
「○○さん、全部の歯を抜いて総入れ歯にしましょう」
「１本の歯を頑張って残すより、総入れ歯にした方が良い入れ歯になりますよ・・・」
みたいな感じです。
専門家の歯医者さんのアドバイスですから、
あなたは信じて、
しっかりしていた最後の１本の歯を、
抜かれてしまったかもしれませんね・・・。
実は２～３本しか歯が残っていないなら、
全部抜いて総入れ歯にした方が、
歯医者さんが入れ歯を作りやすいからなのです。
綺麗に入れ歯の歯を並べやすいから、歯医者さんが楽なのです。
そしてインプラント治療が爆発的に普及してきた影響で、
近い将来、今回の患者様のようなトラブルも急増します。
沢山埋めたインプラントがダメになった後に、
１～２本のインプラント体が残ってしまった時です。
そんな時に、再度インプラント治療を希望されない場合が問題です。
入れ歯の設計が難しいので、せっかく生き残ったインプラント体を
有効に使用できないかもしれないのです。
なぜなら、日本の歯医者さんは歯が残り少ない場合の
適切な入れ歯の設計が苦手だからです。
でも当院なら大丈夫です。
ドイツ式入歯のレジリエンツテレスコープ義歯は、
残りの歯が少なくなっても、有効活用できるのです。
それが少ない本数のインプラントでも同様です。
と言うことで、今回は入れ歯の歯を並べて確認しました。
咬みあわせの高さが少し低かったので改善しました。
この後、下の前歯を微調整していよいよ仕上げです。
当院は、院内に都内の某有名自費専門歯科医院で修行した、
優秀な歯科技工士さんが常駐してますので、その場で修正ができます。
あなたの通院回数を減らすことが可能です。

参考までに、治療前です。

完成したら、またご紹介しますね。
当院は、入れ歯とインプラント治療の専門医院として最善を尽くします。
担当歯科医の得意な治療法が、あなたにとっての最善の治療法とは限りません。
年齢とともに、治療法に対する思いも変化してきます。
あなたのこだわりや希望を遠慮無く教えて下さい。
きっと、答えが見つかりますよ
是非、ご相談下さい。
ではまた。