「赤字なので誰にも言わないで下さい。
タダ同然の保険で、３０万円の部分入れ歯を手に入れる方法」
５０代の患者様です。
入れ歯を新しく作りたいとお見えになりました。

現在お使いの入れ歯を装着すると、こんな感じです。
入れ歯が割れてしまい、ご自分で瞬間接着剤で修理されたそうです・・・。

咬みあわせの面です。

入れ歯を外すと、こんな感じです。

このような歯の残り方の場合の理想的な設計は、
ドイツ式テレスコープ義歯の一つである、レジリエンツテレスコープ義歯です。
参考までに、下の写真を見て下さい。
別の患者様です。
３本の歯が残っています。

そこに、内冠という金属冠を装着します。

そこに、入れ歯がはめ込まれるのです。

見た目は総入れ歯みたいですが、入れ歯を外せばご自分の歯が残されていて
しっかりと咬む力を支えててくれます。
噛み心地は総入れ歯より、格段に優れています。
さらに、残された歯の延命になります。
もしも、残りの歯を失っても簡単な修理で入れ歯を使い続ける事が可能です。
残された歯が、３～４本以内の患者様に最適な入れ歯です。
しかし残念ながら、今回は経済的な理由で保険治療の入れ歯をご希望されました。
でも当院は、入れ歯専門医院です。
保険治療の入れ歯でも、手抜きはしません。
赤字覚悟の大サービスです。
と言うことで、完成した部分入れ歯がこれです。

裏側は、こんな感じです。

他院の入れ歯と比較してみますね。

裏側はこんな感じです。

お口の中に装着したところです。

参考までに、治療前です。

前から見ると

いかがですか？
理想的な設計ではありませんが、素人のあなたが見ても違いは歴然です。
この入れ歯の設計は、
多くの医院で自費診療で提供されている
金属フレームの部分入れ歯と同等ですよ。
治療費用は医院により異なりますが、
およそ２０～４０万円前後しています。
本当ですから、インターネットで調べてください。
企業秘密ですが、私がこの入れ歯を安価な保険で提供出来るのは、
入れ歯専門技工所のＨさんの協力があるからです。
わざわざ、栃木の医院から宅配便の往復運賃をかけて
北海道のＨラボにお願いしています。
あなたは、知らないと思いますが保険治療はコストとの戦いです。
保険診療はただでさえ、低報酬で採算割れをしているのに宅配便の輸送コストをかけて
さらに、手間暇かかる仕上げをして入れ歯を製作している医院はありませんよ・・・。
保険の入れ歯を装着しているあなたが一番よくご存じだと思います。
当院は、基本的に自費診療の入れ歯をお勧めしています、
理由はどんなに良い保険の入れ歯でも、あなたの歯の延命にならないからです。
寿命が短くなります。
医療なのですから、最善の提案をしたいのです。
でもあまりお勧めできませんが、経済的な理由でどうしても保険治療の入れ歯を
選択するしか無い場合は頑張りますよ。
遠慮無くご相談下さい。
ではまた。