2016年1月21日　ブログより
　
「歯を削る機器、7割が使い回し・・・」　
　あなたは、この記事をご存知ですか？
２年前の読売新聞の全国版です。

歯科医院の、
治療器具の使い回しの記事でした。
　何年か前にも、インプラントの、
骨に埋め込む本体の
使い回しが問題になりましたね・・・。
　さすがに、私もびっくりしましたが、
インプラント本体は、トップブランドの製品だと
数万円はしますから医院の経営が苦しくて、
やってしまったのでしょうか・・・？
　理由はともかく、
あってはならない事ですよね・・・。
　さて、冒頭の読売の記事に戻りますが、
「歯を削る機器、7割が使い回し・・・」
というこの記事の後に、
実は、こんな事が起きたそうです。
　歯科医療機器の、滅菌消毒器械の一つ、
高圧蒸気滅菌器（オートクレーブ）の受注が、
急増したのです。
　この器械は真空状態で、
高温高圧の蒸気を利用して、
治療器具を滅菌する事ができます。
　時代劇などで、お医者さんが器具をお湯で
グツグツ煮ている光景を見たことが
あるかもしれませんが、あれの、現代版ですね。
　ちなみにこの器械は、医療器械の中では、
特別な器械ではありません。
ほとんどの歯科医院や、
一般医科の医院には、あると思いますよ。
必需品のような機械です。
　価格も、電子レンジ位の容量の小さな器械なら
３０万円程度で購入できます。
洗濯機位の容量だと、１００万円位します。、
　私は２代目なのですが、当院には、
４０年以上前からありましたよ・・・。
　その器械が、あの問題記事の直後から
なんとメーカーで、
品切れが続出だったそうです・・・。
　もしかして、その時に発注した医院は、
高圧蒸気滅菌器（オートクレーブ）を、
持っていなかったのでしょうか・・・？
　まさか、
血液の付いた器具まで、
水洗いだけで使い回しなんて・・・。
　それとも、太っ腹だから大赤字覚悟で
すべての器具を、
使い捨てにしてたのでしょうか・・・・？
　ただの偶然で、たまたま、
多くの医院の買い換え時期と、
重なっただけなのでしょうか・・・？
　あなたは、どう思いますか・・・？
　歯科医療の名誉のためにも、
偶然だと思いたいです・・・。
　下の写真が、当院の高圧蒸気滅菌器です。
洗濯機位の大きさですよ。

大容量なので、
こんな感じで、たくさんの器具が入ります。

　ちなみに、歯科医院でこのサイズの器械を
導入している医院は、ほとんどありませんよ・・・。
　納入してくれた業者さんが、話してました。　
県内では、歯科医院に納入したことがないらしいです。
もしかして、当院だけかも・・・。
　
　さらに当院は、これが２台目です。
そして、２０年位前からこのサイズですよ。
　多くの医院は、電子レンジ位の大きさの器械です。
あなたのかかりつけの医院を見まわしてください。
電子レンジみたいな大きさの器械がありますよ。
　でも私に、言わせれば容量不足です・・・。
　参考までに私の医院は、
他院で、断られたような、
難しい治療内容の患者様が多いので、
一人の患者さんに、時間をかけます。
　そのため、他院と比較して
極端に患者様の数が多い訳ではありません。
　　１回に、２時間以上の予約時間を要する患者様を
、常に１人は必ず診療してますので、逆に少ない方です。
　それでも、多くの器材を滅菌消毒しようとすると
最低でも、この位の大きさが必要になるのです・・・。
　あなたに、安心・安全な歯科医療を提供するために、
これからも頑張ります！