「かかりつけの歯医者さんで、何となく銀歯を選んだあなたへ！
　保険でも白い歯に出来ますよ。」
「歯医者さんがこっそり教える、真面目な歯医者さんの選び方」
60代の女性の患者様です。
よくある中高年の日本人のお口の中です。


　私は30年歯科医をやっているので、
このようなお口を見ても、
もう慣れっこで驚きませんが、
外国人が見たら、ビックリしますよ・・・。
　でも、あなたは何とも思わないはずです・・・。
中高年のあなたにとっては、
歯医者さんで治療を受けたら銀歯を入れるのが常識だからです。
　小学生のお口の中にも、普通に銀歯が入っています・・・。
実は、銀歯を入れるのは日本人だけ？
欧米諸国では、美しく白い歯、歯並びの良さはとても価値あるものとされています。
社会的なステータスを表すものになっていて、
子供達は中学生くらいになるといっせいに矯正治療を開始するのです。
子供が生まれるとすぐに、歯科治療費を積み立てる家庭も多いのです。
子供の歯並びが悪いだけで、その家庭の経済事情が解るとまで言われています・・・。
歯がきたないことで就職出来なかったり、
肥満と同じように、自己管理できていない人だと思われ、
仕事の営業成績にも影響してしまいます。
そのため歯を美しく健康に保つために、常に高い意識を持っています。
下の写真は、５０代の男性の患者様です。
欧米諸国では、ありえません・・・。
日本の常識は世界の非常識なのです・・・。

また欧米では、予防や歯のクリーニングのために歯科医院に通う方が98パーセントで、
治療をするために通う方が2パーセントと言われています。
それなのに日本では98パーセントの人が治療のために歯科医院に通います。
その結果、先進国の中では日本人の総入れ歯の比率はダントツです。
職業柄、女性を見るとまず最初に歯が気になります・・・。
とても綺麗な方なのに、笑うと銀歯が見えるとガッカリします。
一生懸命おしゃれをしても、台無しです・・・。
外国人が日本の女性をみて、
「あんなに可愛いのに、歯が汚いのはなぜ？」
と言われているのですよ・・・
日本で銀歯と呼ばれているものは、
金と銀とパラジウムの合金で日本特有の材料です。
歯医者さんに行って、何となく虫歯の治療を受けて銀歯になり、
痛くなった時だけ治療に通い、また虫歯が出来て銀歯になる・・・。
ドンドン銀歯が増える悪循環。
白い歯は高いし、みんなも銀歯だから安い銀歯で済ませよう・・・。
こんな感じで日本人の口の中は銀歯だらけになってしまっています
最低限の歯の機能の回復ができる、
安くて加工しやすい銀歯が日本では主流です。
でも最近はこの銀歯における悪影響が注目されてきていますが、
そもそも医療先進国ドイツでは、
乳幼児や妊婦、妊娠の可能性のある女性には
パラジウム合金は使用禁止なのです・・・。
と言うことで、下の写真を見て下さい。
10代の女性です。
定期検診でお見えになりました。
どこが虫歯だか、解りますか？

ここですよ～！虫歯の部分を除去しました。
この写真では解りずらりですが、お隣の歯も虫歯でした。

今回は、コンポジットレジンと呼ばれる白いプラスチックの詰め物です。
今回は、保険治療で対応しました。
前回の記事でも書きましたが、
保険治療で毎日普通にこの治療を行っている歯医者さんは少ないです。

チャチャっと削って、歯型を採り銀歯を詰める方が簡単だからです・・・
でも、私は頑張ります。
でも、忙しいので内緒にしてくださいね。
歯医者さん選びは難しいですね・・・
ではまた。