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お母さん、お願いです!3歳までは、おしゃぶりと指しゃぶりをやめさせないでください!

「お母さん、お願いです!
 3歳までは、おしゃぶりと指しゃぶりをやめさせないで下さい!」
以前の記事で、「日本人のアゴは小さくなっていなかった」と書きましたが、
それは成長発育とは別のお話です。
子供が成長するにつれて、当然アゴの骨も発育します。
適切な刺激が加わらないと当然、未発達になります。
少し、顔の成長発育の説明をしますね。
お母さんに覚えてもらいたい事があります。
「人間の顔の成長とは、
下アゴがバランス良く発達する事」
なのです。
下アゴに主導権があります。
意味不明だと思いますが、
赤ちゃんの顔を想像してください。
どの赤ちゃんも、頭でっかちで目が大きくて可愛いですよね?
頭蓋骨の大きさはほぼ大人並みなのに、
下の顔の部分が小さい。
つまり、下アゴが発達していないのです。
だからおのずと目も大きく見えると言う訳なのです。
そんな赤ちゃんも成長とともに大人の顔になっていきます。
下の写真を見て下さい。
私の矯正治療の師匠である、ポール先生の本から抜粋しました。
1194.jpg
人間の顔の発達、すなわち赤ちゃんの顔から大人の顔になっていくと言うことは、
主に下アゴが伸びていく事なのです。
1195.jpg
これを歯並びや噛み合わせの面から考えると、
上のアゴに並ぶ歯が、
下のアゴに並ぶ歯に外側から覆い被さっていて、
下のアゴが成長するのに伴って、
上のアゴが広げられていくのがアゴの成長です。
1196.jpg
人間は、この自然が作った上下の歯並びの重なりの関係によって、
下アゴの成長を行きすぎないようにコントロールされ、
単独ではほとんど発育しない上のアゴも、下のアゴの成長発育に伴い、
内側から押されるようにして、バランス良く発育する事ができるようになっています。
人間って、すごいですね!
当然そのアゴの成長発育ですが、
アゴの未発達は、歯並びや噛み合わせに影響します。
アゴは歯並びの土台です。
そこでお母さんのあなたに、アゴを健全に発育させるためのお願いがあります。
きっとあなたの考えとは正反対だと思いますが・・・。
以前の記事にも書きましたが、
生まれてからすぐに
①3歳くらいまでは、
必ず固めのおしゃぶりを徹底させる
NUK(ヌーク)がお勧めです。
最近は、ヌークの特許が切れたので国産のP社もコピーしてるようですよ。
哺乳瓶の穴も小さくてミルクが出にくい物にして、
寝かせて飲ませてはダメですよ!
1197.jpgのサムネール画像
指しゃぶりも大歓迎です。
やめさせてはダメですよ!
生きるために必要だから、赤ちゃんは手当たり次第に何でもお口に入れて舐め回すのです。
②3歳過ぎたら、指しゃぶりやおしゃぶりから
ガムを噛ませましょう!
おしゃぶりや指しゃぶりをする事で、赤ちゃんが「吸う」訓練をします。
「吸う・吸う・吸う・吸う・吸う」を繰り返す事で、舌の先端の筋肉が鍛えられます。
口の中に、おしゃぶりや指が入れば自然に唾液が出ますから
「飲む・飲む・飲む・飲む・飲む」を繰り返す事で、舌の根元の筋肉が鍛えられます。
舌の根元の筋肉は、固形物を飲み込むのに非常に大切な役目をします。
給食を食べるのが遅い子供や、
カレーやハンバーグなど柔らかい物が大好きな子供は
舌の根元の筋力不足の可能性が高いですよ
3歳からはガムを噛めば、唾液もでますから舌のトレーニングには最適なのです。
昔と違って、現在はキシリトールガムもありますから
虫歯菌の状態を善玉菌優位にするのに役立ちますから、一石二鳥ですね。
再三説明してきましたが、歯並びが悪いと言うことは、
歯がそのアゴに並びきれないと言うことです。
その原因は、主に2つあります。
①後方(主に奥歯)の歯が、前方に移動するために隙間が足りなくなる
②歯が並んで出来るアーチ、歯並び(歯列)が小さすぎる
と言うことです。
特に、②の歯が並んで出来るアーチが小さすぎる事が主たる原因なのです。
具体的には、
乳歯の歯並びのアーチは、正常なら小さめのV字形なのですが、
大人になるにつれて、U字形に変化していきます。
それなのに、U字形の歯並びのアーチに発育しないで
そのままV字形となって、出っ歯や歯が並びきれない状態になります。
下の写真は、50代の患者様です。
出っ歯になっています。
V字形の歯並びです。
1198.jpg
1199.jpg
この方は、咬みあわせもズレています。
そのために、咬む力が集中した奥歯から虫歯になっています。
このようなV字型の歯並びは、
舌の筋肉の発達が
十分でなかったために、
歯でできたアーチを外側に大きく
広げていくことができなかった結果
起こるのです。
つまり乳歯から永久歯の生えかわりまでに、
舌の筋肉がしっかり作られていないと、
歯は正常な位置に並ばなかったり、内側を向いて生えていることになるのです。
そして、これが上下の歯並びに悪影響をおよぼして噛み合わせが悪くなり、
さらに、歯でできたアーチが狭くなると、
舌の居場所がなくなり
舌が後方の喉に押し込まれ、イビキや舌のストレスとなり
子供達が中高年になった時に
様々な不定愁訴を引き起こすのです。
なんとなく理解できましたか?
実は、歯医者さんでもこの理屈を知らない人が多いのですよ・・・。
嘘だと思うなら、かかりつけの歯医者さんに
「先生、人間の顔の発育の順番を教えてください」
って、質問して下さい。
知っていたら、乳歯の歯並びが悪いのに
「永久歯に生えかわるまで待ちましょう・・・」
なんて、言わないはずですよ・・・。
特に、将来の顔の形まで大きく影響する
受け口の場合は
3~4歳くらいで治療を開始してください。
顔が変形しますよ・・・。
顎変形症になります・・・。
一生の問題ですよ。
絶対に、待っていてはダメですよ!
日本の間違った育児は、
数十年前、日本中が虫歯の山だった時期に
歯科医師会が虫歯撲滅運動を始めて
虫歯菌の餌になる、甘い物を制限させるために
砂糖たっぷりのガムも禁止させたのです。
まだキシリトールガムが普及していなかった時代です。
さらに、
不衛生だからと
指しゃぶりやおしゃぶりも禁止されました・・・。
その結果、虫歯は激減しました。
でも、歯並びの悪い子が激増したのです・・・。
食生活が欧米化して、柔らかい物を食べているからなどど言われていますが
日本の何倍もハンバーガーを食べている欧米人の歯並びは、
日本人のように悪くなっていませんよ・・・。
おしゃぶりや指しゃぶりは、3歳くらいまでは問題ありません。
それから、徐々にやめさせてガムに移行させれば良いのです。
おしゃぶりや指しゃぶりをしていると、
上下の前歯が咬み合わなくなる「開咬」という状態になりますが、
やめれば自然に閉じますから心配いりませんよ。
お口の周りの筋肉や舌の力が正常なら、正しい位置に戻ります。
子供達は生きるために本能で、指しゃぶりをしているのです。
無理にやめさせてはいけませんよ。
もちろん、5~6歳になっても指しゃぶりをしているのは問題ですが、
あせる必要はありませんよ。
正しい知識を持ってくださいね!
歯医者さん選びも慎重に・・・。
ではまた。

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