「矯正治療でお子さんの大切な歯を抜かれて後悔しないために！
　歯医者さんへの2つの質問！」
あなたのようなお母さんが、
お子様の歯並びが悪いのに気がつくのが、だいたい6～７歳前後です。
以前のブログでも書きましたが、
乳歯の後に永久歯が生えてきますが、下の前歯が生えてくるのがその時期だからです。
下の前歯は永久歯の内側から生えてくるので、
「変な位置から生えて来たのでは・・・？」
と慌てて来院されるのです。
もともと、下の前歯の永久歯は乳歯の内側から生えてくるのが正常なので心配はいりません。
ただし、
７～８才で下の前歯の永久歯が完全に生えそろった時に、デコボコの歯並びだったら要注意です。
でもこの時期は、
まだ乳歯の糸切り歯や、乳歯の奥歯（歯科検診でC・D・Eと歯医者さんが呼んでいる歯です）が残っています。
そして、この時期に歯医者さんで、よくこんな事を言われませんか？
「子供の成長発育は予想ができないので、永久歯に生え変わるまで待ちましょう・・・」
「永久歯に生え変わらないと、矯正治療はできませんから少し待ちましょう・・・」
みたいな感じです。
でもそれって、本当の話でしょうか・・・？
確かに、子供の成長発育は予想できません。
でも、あなたの子供の歯並びが悪いという現実があります・・・。
なぜ悪くなったのかは、舌や頬の筋力不足が大きく影響しているのです。
もちろん、多少の遺伝もありますよ。
でも、遺伝よりも赤ちゃんの時からの生活習慣の影響が大きいのです・・・。
哺乳瓶やおしゃぶりです・・・。
良く考えてください・・・。
あなたのお子さんが、何もしないで、今までの生活習慣で過ごしていて
歯並びが良くなると思いますか・・・？
ギャンブルなら、私は、良くならない方に賭けますよ・・・。
実際、ほとんど良くなりませんから・・・。
じゃ～どうすればいいの～！って思ってるあなたへ、
矯正治療の得意な歯医者さんの選び方を、こっそり教えますね。
歯医者さんで歯並びの相談をする時に、次の2つの質問をしてください。
「子供の成長発育は予想ができないので、永久歯に生え変わるまで待ちましょう・・・」
って先生に言われたら、
1つ目の質問
「このまま何もしないで、歯並びが良くなった子供さんを先生は見たことありますか？」
「永久歯に生え変わって、歯並びが悪いままだったら歯を抜く矯正治療になるのですか？」
そして、
「永久歯に生え変わらないと、矯正治療はできませんから少し待ちましょう・・・」
って先生に言われたら、
2つ目の質問
「先生の医院では、乳歯がまだ残っている時期の、子供の矯正治療はできないのですか？」
「永久歯に生え変わって、歯並びが悪いままだったら歯を抜く矯正治療になるのですか？」
って、聞いてください。
もちろん、これは矯正治療を行っている先生（医院）への質問ですよ。
矯正治療を行っていない先生に聞いても、無意味です・・・。
歯医者さんの、
「子供の成長発育は予想ができないので、永久歯に生え変わるまで待ちましょう・・・」
の意味は、多くの場合
「私は、子供の矯正の知識が無いので良く解りません・・・・」
もしくは、
「うちの医院は、乳歯が残っている子供の矯正は得意じゃありません・・・。」
です。
そして、
「永久歯に生え変わって、歯並びが悪いままだったら歯を抜く矯正治療なのですか？」
の質問に、
「たぶん、残念ながら永久歯を抜くことになると思います」
と答える先生だと思いますよ・・・。
もちろん永久歯に生え変わるまで、様子をみて良い場合もありますよ。
とても少ないですけど・・・。
子を持つ親なら誰だって、同じ考えだと思いますけど、
あなたの大切なお子さんの歯を抜かれたくないですよね・・・？
だとしたら、
乳歯がまだ残っている時期に、矯正治療を開始してくれる歯医者さんを探してください。
時間はかかりますが、
ほとんどのケースで、永久歯を抜かずに治療が可能になります。
参考までに、症例をお見せしますね。

来院された時が、１０歳でした。
上の歯の写真です。
左右の糸切り歯（真ん中の歯から数えて３番目の歯です）の生える隙間がありません・・・。
写真の左側は2ミリ程度、右側は０ミリです。
ほとんどの歯医者さんでも、矯正の専門医の先生でもこの写真を見れば
「残念ですが、永久歯２本は抜歯です」
と言われますよ。
でも、まだ6歳臼歯の手前に、乳歯の奥歯が残っています。
まだ、希望があります！
奥から数えて2番目の歯です。
頑張りました！

最初がこちらです。
これから、針金をつけて整えていきます。

もうゴールもまじかです～！
では、復習しますね！
矯正治療のスタートは、
乳歯が残っている時期に開始する事
でも、注意が必要です。
乳歯が残っている時から、
治療してくれる歯医者さんでも
結局抜歯になる場合があるのです・・・
え～っ、それじゃ～意味ないよ～っ！て感じですよね・・・。
続きは次回に・・・。